※2023/06/05更新
天安門事件34年、日本でも抗議デモ「共産党は世界平和の脅威」:産経ニュース
2023/6/4 12:30
中国の民主化を求める学生らが武力鎮圧された天安門事件から34年となった4日、当時の学生指導者ら約40人が在日中国大使館(東京都港区)前で抗議デモを行い、「中国に自由、民主、人権、選挙を」などと訴えた。
デモを主催した「民主中国陣線」の日本代表、王戴氏は「中国共産党政権は事件を風化させようとしている。大虐殺を忘れてはならない」と呼び掛けた。当時の学生指導者で事件後に投獄され、現在は米国在住の周鋒鎖氏は「中国は世界的な独裁大国となり、先端科学技術で全ての人を統制しようとしている。共産党は中国人の人権だけでなく世界の平和に対する脅威だ」と訴えた。
参加者は大使館前で「独裁はいらない」「習近平(国家主席)は辞めろ」などと抗議の声を上げた。デモには香港や新疆(しんきょう)ウイグル自治区の人権問題を批判する人々も参加した。
「天安門」知らぬ世代東京で集う 異例の追悼集会:共同通信
2023/06/04 18:08 (JST)
天安門事件から34年となった4日、東京都内の各所で犠牲者への追悼集会が開かれた。事件があった1989年より後に生まれた中国人の若者らも主催者に加わった。習近平指導部の抑圧的な統治下で将来に希望を見いだせない中国国内の人々に連帯を示した。事件当時を知らない世代が主催者として参加するのは異例だ。
日本での集会はこれまで、事件当時の関係者が主導してきたが、今回、昨年11月に中国各地で人々が厳格な新型コロナウイルス対策に白い紙を掲げて抗議した「白紙運動」に触発された中国人留学生らが参画。帰国後に当局の圧力を受けるリスクを冒しており、指導部に対する若者の不信感の強さがうかがえる。
天安門事件から34年、東京で抗議集会 「求めていたのは自由」:朝日新聞デジタル
2023年6月4日 21時41分 ※有料記事
東京都文京区本郷4丁目の文京区民センターでは、1989年に中国の民主化を求めた人々らが武力弾圧された天安門事件から34年の4日、天安門事件の犠牲者を追悼する抗議集会が開かれた。当時、運動の学生リーダーの一人だった周鋒鎖さん(55)は「私たちが求めていたのは民主主義と自由。とても平和的な活動だった」と話した…
天安門の元学生指導者、次世代に「事件は戦う原動力」:産経新聞
2023/6/4 23:15
中国共産党政権が学生らの民主化要求運動を武力で鎮圧した天安門事件から34年となった4日、当時の学生指導者の周鋒鎖(しゅう・ほうさ)氏(55)が東京都内で開かれた抗議集会に出席し、民主化に向けた希望を次世代に託した。周氏は事件後に中国当局が公表した21人の指名手配犯の1人で、いまも米国を拠点に「民主」と「自由」を母国に求めている。講演の要旨と、記者会見の主なやり取りは以下の通り
講演要旨
「中国において民主主義は必ず実現しないといけない。そうでなければ、中国が全世界に災難をもたらすことになる。34年前、中国共産党政権は戦車を北京の天安門広場に進め、9歳の子供を含む国民を殺害した。だが、日本を含む海外の国々は(事実上)傍観し、結果として、このような政権を発展させてしまった」
「数多くの人が希望を失い、暗闇の中で過ごしてきた。それでも希望を捨てず、民主と自由を求める中国人がいる。事件は自由を目指した中国人の運動として歴史に刻まれ、民主主義のために戦い続ける原動力となっている」
「中国と海外の中国コミュニティーの交流を促していきたい。(中国の国内外で白い紙を掲げて中国政府の厳格なゼロコロナ政策に反対する)『白紙革命』は共産党政権の姿勢を変え、社会的な変革をもたらした。インターネットを通じた海外の情報が白紙革命を起こしたといっていい。ネットを通じ、自由主義社会のメッセージが伝わることは、中国を変える突破口になるだろう」
記者会見やり取り
──日本社会への期待は
「事件を忘れないでほしい。事件は、世界にとっても中国にとっても、非常に重要なことだ。これからの世代に受け継がれていくだろう」
──海外で民主化を訴えれば、中国に残した家族に迫害が及ぶのか
「白紙革命で活動した若者は(当局から)受ける迫害は嫌がらせ程度で、拘束までされていない。ただ、中国当局は手段を選ばない。家族が巻き込まれることはよく聞く話だ」
──中国国内で民主化を求める動きはあるか
「中国で(民主化を求めれば)、弾圧されることが予想される。それでも勇気ある行動を取る人がいる。中国・北京で(1776年の)米国の独立宣言を書いたチラシをまいた歌手もいる。ただ、その多くは単独行動だ。中国はどこも監視カメラが設置され、中国共産党が監視している。(民主化を求める人たちは)連絡を取り合う術がなく、個人で孤独に戦うしかない」
──国際社会に求めたいことは
「優先すべきは中国の民主化だ。かつて欧米諸国は中国は経済や文化、技術での交流によって変わるだろうという期待を寄せたが、間違いだった。民主化なしに中国が進展を遂げることはない」
「中国国民の心に(当局への)恐怖が氷のように覆っている。ただ、水面下に不満がたまっている。若者の失業率は約20%。不満がいつ爆発するか分からない。関心を寄せてほしい」
──昨年11月に東京・新宿でも数百人規模の在日中国人らの白紙革命が起きた
「これだけの若者が白紙革命を起こし、中国の弾圧に立ち上がる姿は、われわれの世代の励みになっている。中国の未来における希望といっていい」
天安門事件から34年 都内の追悼集会に300人超 若い世代も:TBS NEWS DIG
2023年6月4日(日) 23:57
国で民主化運動が弾圧された「天安門事件」から34年を迎えたきょう、東京都内で追悼集会が開かれました。
記者
「新宿駅の前には多くの人が集まり、天安門事件の犠牲者を追悼する集会が開かれています」
きょう、東京都内で中国本土や香港出身の人々が中心となって集まり、天安門事件の追悼集会が行われました。集会には300人以上が参加し、若い世代の姿も目立ちました。
中国本土出身の女性(20代)
「中国にいたときは天安門事件に関して、メディアの中で一切メッセージがなかった。日本に来て友達が教えてくれた」
香港出身の男性(30代)
「いま香港では天安門事件の言葉を出すだけでも逮捕される。日本に来ると(集会に参加する)責務があると感じましたので、今年も来ました」
集会には、アメリカ在住で事件当時、学生リーダーの一人として民主化運動を率いた周鋒鎖さんも参加しました。
周鋒鎖さん
「(34年前のきょう)暴力で平和を求める市民を追い払うのを見たとき、このような政権を決して認めるわけにはいかないと思いました。参加した若者も多く、特に日本の若者が参加してくれたことにとても感動しました」
周さんは「隣国だからこそ中国の民主化に向けて影響を与えることができる」として日本で声を上げることの意義を訴えました。
【天安門事件から34年】広場周辺では厳重な警備 遺族「真相究明や責任者の追及を諦めない」:日テレNEWS
2023/06/05
中国で民主化運動が武力で弾圧された天安門事件から34年をむかえた4日、北京では厳重な警備がしかれました。
事件から34年をむかえた天安門広場周辺では、普段より多くの警察官らが警戒にあたっていました。事件で犠牲になった学生らの遺族は、「34年が過ぎて未だ希望は見えないが、真相究明や責任者の追及を諦めない」との声明を発表しました。
東京の中国大使館周辺では当時の学生運動のリーダーの一人、周鋒鎖氏や中国のゼロコロナ政策に抗議する白紙運動の関係者などおよそ40人が抗議集会を開きました。
周氏
「中国の民主化なしには、アジアと世界の平和は実現することができない」
一方、香港では、追悼集会などを警戒し中心部に多くの警官が配備されました。ロイター通信は、民主活動家ら数人が拘束されたと伝えています。香港では、2020年に国家安全維持法が施行され、統制の動きが一段と進んでいます。
(2023年6月5日放送「Oha!4」より)
天安門事件34年、新宿で犠牲者を追悼 サングラス姿の中国留学生も:朝日新聞デジタル
2023年6月5日 0時06分 ※有料記事
1989年に中国の民主化を求めた人々らが武力弾圧された天安門事件から34年を迎えた4日、犠牲者を追悼するイベントがJR新宿駅南口(東京都新宿区)で開かれた。中国人留学生や日本人の学生など数百人が集まり、キャンドルをともして犠牲者に思いをはせた…
新宿での天安門事件追悼集会に 天安門事件当時の学生リーダー周鋒鎖さんが参加 独自インタビュー:8bitNews 〈Jun Hori〉
2023/06/05
天安門事件から34年。あれだけの人権侵害行為に対して、その後、なぜ国際社会は沈黙したのか?
今年春に、トラス前英国首相などが来日して中国の時間弾圧に対して国際社会でどのように立ち向かうのか演説をしました。
その中で、トラス氏などが述べたのが、天安門事件に対処してこなかったことへの悔恨でした。あの時、あれだけの人権弾圧に目を瞑り、中国の経済発展にばかり目を向け関係を築いてしまったと。日本もそうです。
実はきょう、新宿南口で行われた追悼集会に、天安門事件に参加し、今もアメリカで民主運動を続ける、「人道主義中国」のトップ周鋒鎖さんが来日。あらためてあの日の凄惨な事件の様子とその後の隠蔽、習近平独裁の打倒を東京から世界に訴えました。
集会では在日中国人で民主中国陣線の盧家熙さんの他、日本ウイグル協会のサウト・モハメドさん、在日香港人の民主活動家ウィリアム・リーさんもスピーチ。民主主義のために団結が必要だと支援を求めました。
一方で、ここ日本は中国と経済的な結びつきがとても強い国。我々はどうするべきなのか、周さんに、堀が独自でインタビューしました。