天安門事件「虐殺の真相を」 中国人ら東京で抗議
https://www.sankei.com/article/20210604-GWMMDWVDD5IZTBGBEB5JXYQD7Y/
中国の民主化を求める学生らが武力鎮圧された天安門事件から32年の4日、市民団体のメンバーら約50人が都内で中国政府への抗議活動を行った。当時の運動に参加した中国人らが犠牲者を追悼し、中国政府に「自国民を虐殺した事件の真相究明と謝罪」を求めた。
事件後に亡命した中国人元学生の組織「民主中国陣線」日本支部などでつくる実行委員会が主催。午後に都内で街頭演説し、支援者ら約200人(実行委調べ)が集まった。
同支部の王戴氏(56)は香港の追悼集会が今年禁止されたことに、「自由と民主を奪う中国の強権化がますます進んでいる」と主張。中国は死者数を319人とするが、「実際は1万人以上。犯罪行為の真相を究明すべきだ」と訴えた。
香港、ウイグル人らの各団体の代表も演説し、近年各地で強まる中国政府の人権弾圧を非難。日本ウイグル協会のサウット・モハメド氏(43)は「日本も人権を重んじる国として中国の暴挙にもっと声をあげるべきだ」と強調した。(桑村朋)