天安門事件から30年 東京でも元学生リーダーが抗議活動
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190604/k10011940621000.html
2019年6月4日 18時07分
天安門事件から30年となる4日、東京でも元学生リーダーが参加して抗議活動が行われ、中国政府の対応を非難し、民主化などを訴えました。
都内にある中国大使館の近くには4日午後、日本に住む中国人などおよそ30人が集まり、天安門事件での政府の対応を非難する抗議活動を行いました。
参加者の中には当時、北京大学の学生で元学生リーダーの封従徳さん(53)の姿も見られました。
封さんは天安門事件の翌年、中国を離れ、現在はアメリカで暮らしていますが、香港で開かれる事件の追悼集会に参加するため、2日、香港に入ろうとしたところ、空港で入境を拒否されたということで、急きょ東京での抗議活動に参加したということです。
封さんは「中国政府は、私たちの自由を奪っている」と述べて、当時、民主化を求めた元学生リーダーなどが30年たった今も帰国できない状況を訴え、中国政府の対応を強く非難しました。
その後、「天安門事件を決して忘れるな」や「民主的な国家の樹立を」などとシュプレヒコールをあげながら中国大使館の前までデモ行進を行いました。
そして、封さんは中国政府は天安門事件の罪を認め、犠牲者への賠償などに応じるよう求める抗議文を大使館のポストに投かんしました。
封さんは「中国政府は自分たちの政権の崩壊を何よりも恐れていて、国民を奴隷のように扱っている。中国の民主化と自由を訴え続けたい」と話していました。