「天安門事件から２５年を前に「凧揚げ」イベント」TBS　News i

　中国で民主化運動が武力弾圧された天安門事件から来月４日で２５年を迎えるのを前に、香港で１８日、事件の風化を防ごうと、ちょっと変わったイベントが行われました。

　「名誉を取り戻せ！最後まで戦うぞ！」

　この日、香港の公園に集まったのは民主派団体と市民らおよそ３０人です。１９８９年、民主化運動が政府によって武力で弾圧された天安門事件。当時、上空を飛んでいた当局のヘリコプターをかく乱するために学生らが多くの凧を揚げたことにちなんで、団体のメンバーらが凧を揚げました。

　中国国内では天安門事件について触れること自体がタブーで、今回のイベントは、集会の自由が許されている香港だからこそ実現できたものでした。

　「このイベントに参加して、民衆のこと、当時の学生のことがよく分かりました。若い人はもっと参加するべきだと思います」（参加者）

　「今の中国は政治的に２５年前と比べて、改革されるどころか、時代を後戻りして暗くなっています」（香港市民愛国民主運動支援連合会　蔡耀昌副会長）

　「事件を風化させてはならない」と主張する団体の副会長。一方、政府は、事件から２５年が経つ来月４日を前に、民主活動家らを次々と拘束したり、メディアにも圧力をかけるなど、締めつけはさらに厳しくなっています。（19日04:09）

天安門事件34周年ホームページ