北京 2014年5月14日21時20分
http://www.asahi.com/articles/ASG5G6FDJG5GUHBI01T.html
中国の治安当局が13日、日本経済新聞社の中国国内の支局で働く中国人助手を連行したことが分かった。具体的な容疑は不明だが、香港メディアなどは、すでに刑事拘留されている人権派弁護士の浦志強氏との接触を巡る嫌疑ではないかとの見方を伝えている。
中国の弁護士などが明らかにした。海外メディア関係者に対する圧力との警戒が強まっている。同社広報グループは14日、取材に「現在、事実関係を調べています」とコメントした。
北京市公安当局は今月3日、市内で天安門事件に関する集会を開いた浦氏ら改革派知識人5人を「故意に騒ぎを引き起こした容疑」で相次いで刑事拘留した。
弁護士によると、香港紙サウスチャイナ・モーニングポストの元記者で浦氏と交遊のあった呉薇氏も8日に連行されて同罪で刑事拘留を受けている。(北京)
日経中国人スタッフ拘束 北京 天安門事件取材、関係か
2014.5.15 07:03
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140515/chn14051507030002-n1.htm
【北京=矢板明夫】北京にある日本経済新聞中国総局に勤務する中国人スタッフが14日までに、公安当局に拘束されたことが分かった。中国当局関係者が明らかにした。容疑は不明だが、来月で発生から25年を迎える天安門事件(1989年)をめぐる取材に関係していたとの情報がある。
同紙スタッフのほか、香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストの元記者、呉薇氏も5月9日頃から連絡が取れなくなった。当局に拘束された可能性が高いとみられる。また、米国を拠点とする大手中国語サイト、博訊網の記者、向南夫氏も5月上旬に北京市公安局に「騒ぎをあおった」容疑で拘束された。
天安門事件に関する取材を妨害する狙いがあるとみられる。
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日本経済新聞広報グループは14日、「現在、事実関係を調べています」とのコメントを発表した。