香港、天安門事件元リーダーの入境拒否 現地メディア報道:SANSPO.COM、他

投稿日 :2019年6月3日

香港、天安門事件元リーダーの入境拒否 現地メディア報道
https://www.sanspo.com/geino/news/20190602/sot19060221330007-n1.html
2019.6.2 21:33

 香港当局は2日、学生らの民主化運動を中国共産党が武力弾圧した1989年の天安門事件の追悼集会に参加するため、香港を訪問しようとした学生運動元リーダーの一人、封従徳氏の入境を拒否した。香港メディアが伝えた。

 香港は高度の自治が約束された「一国二制度」下にあり、中国本土では開催不可能な天安門事件の追悼集会などが開催されてきた。しかし中国が香港への締め付けを強める中、香港当局は近年、元学生リーダーらの入境を拒否している。

 当局は「個別の事案についてはコメントしない」としている。

 報道によると、封氏は米国在住。5月下旬に日本で開かれた天安門事件に関する集会に出席後、香港を訪れる予定だった。同氏は日本に送りかえされたという。(共同)


元学生リーダー、香港で入境拒否 天安門集会に参加予定:朝日新聞
https://www.asahi.com/articles/ASM626V9ZM62UHBI022.html
2019年6月4日16時06分

 中国の民主化を求めた学生らが弾圧された1989年6月の天安門事件で、学生リーダーの一人だった封従徳氏(53)が渡航先の香港の空港で入境を拒否され、出発地の日本へ送還された。封氏は4日に香港で開かれる追悼集会に参加する予定だった。

 香港の民主派団体「香港市民支援愛国民主運動連合会」が明らかにした。封氏は、天安門事件で指名手配された21人の元学生リーダーの一人。東京で天安門事件発生30年に関する集会に参加した後の2日、香港に向かっていた。事件直後に渡仏し、その後は米国で中国の民主化運動を続けてきた。封氏は同会を通して「香港に司法の独立はない」と非難するメッセージを出した。

 香港は高度な自治を保障する「一国二制度」が適用されているが、中国の政治的な締めつけが強まり、民主活動家らに対する入境拒否が相次いでいる。5月には、同会などが主催した国際フォーラムも、参加者が入境できない可能性があるとして香港での開催を断念し、台北で開かれた。(香港=益満雄一郎)