【メッセージ】日本中国民主化運動団体協調会

投稿日 :2016年4月4日

 1989年6月4日、世界に震撼させた出来事が起こりました。それは、昨年機密解除された米国政府の文書によると、10454人が虐殺された「六四天安門事件」です。天安門民主化運動が叩き潰された同じ年の11月10日、「東西を隔てる壁」であるベルリンの壁が崩壊し、その後、民主化の波を受け、東ヨーロッパの元共産国が自由·民主化の道を選びました。一方の中共政府は、これらの影響を死に物狂いで阻止し、未だに一党独裁体制のままです。

 特に習近平体制になった今、民衆の基本的な人権である言論・表見・結社・報道・信仰の自由などは、完全にはく奪された状況に置かれています。一昨年5月、著名な人権派弁護士浦志強氏が、天安門事件25周年の集会に出席した後逮捕され、昨年12月22日、⎾扇動民族怨恨及び騒動挑発⏌罪として、禁錮3年執行猶予3年の判決を受けました。

 今年に入って、見せしめのため、共産党・政府に批判的な人権派弁護士やジャーナリスト、改革派知識人らが拘束され、その後、中央テレビなどで罪を認めさせられる「懺悔報道」が最近横行し、人権弾圧はエスカレートしています。

 一般の中国人は中共が腐りきっている事を皆知っています。人間は経済的に豊かになれば、次は政治的な自由民主主義を求めるのが歴史の必然です。。中共が最も恐れているのは日本、米国、西側諸国ではなく、目覚めた中国の民衆の自由民主主義を求める意識なのです。私たちは、共産党一党独裁体制を廃止し、民主化の道を選ぶことこそが、天安門事件で殉難した学生や市民の志を継ぐことだと信じます。

 これまで日本政府は、中国の人権状況を積極的に批判して来なかったように思われます。しかし、今年の3月10日、国連人権委員会にて、日本政府は他11カ国と共同声明を出し、中国の人権改善を訴えました。私たちはこれを高く評価し、日本がアジアの民主主義国家として、引き続き中共政府に圧力を加えることを切望します。

 2016年6月5日の「六四天安門事件27周年記念集会」開催にあたり、主催側の一団体として,私たちは、自由と民主主義の価値を信じ、中共の弾圧を許してはならないと考える全ての人々のご参加ご協力をお願い申しあげます。

2016年3月30日

日本中国民主化運動団体協調会
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