【メッセージ】トゥール・ムハメット(世界ウイグル会議日本全権代表兼日本ウイグル連盟会長)

投稿日 :2016年5月14日

天安門大虐殺は中共ファシズム体制の大暴露
トゥール・ムハメット

 27年前、1989年6月4日夜、中国の独裁者、大虐殺者鄧小平は、20万人以上の正規軍を動員し、戦車、機関銃によって、手には鉄の破片ももたない大勢の学生や市民を理不尽に虐殺しました。その後、大規模な粛清キャンペーンを行い、中国全土で民主主義制度の実現を追求する人々を逮捕し、投獄しました。この大粛清を逃れて、多くの優秀な人々は海外に亡命しました。六四大虐殺は、中国に自由民主主義と基本的人権を保障する、法の支配体制を樹立する機会を潰し、中共の一党独裁ファシズム体制の継続を可能にしました。

 中共は自らの正規軍ー解放軍を用いて堂々と一般民衆を殺戮し、続いて誤魔化しの手段を利用して殺戮の真実を隠蔽して来ています。この事実はよく知られており、中共のファシズム体制の一面をよく表しています。

 中共は自らを「プロレタリアートの前衛」、「三つの代表」、「偉大でかつ栄光で正しい」と自称しています。しかし、天安門大虐殺は、中共が実は一つの巨大な殺人暴力集団であることを証明しました。

 六四大虐殺が起きて27年間過ぎました。しかし、中共は今日でも尚、八九民主運動の参加者や虐殺犠牲者の家族を迫害し続け、海外亡命者の帰国を禁止し、一部の民主活動家は香港にさえ立ち入りすることができません。中共は六四を話題にすることを禁止しています。六四記念活動に参加する人々を尾行、脅迫、あるいは逮捕して有期懲役を言い渡す、または精神病院に強制入院させるなどの行為を続けています。中共は当時鄧小平の指導の下で大虐殺を行い、引続き江沢民や胡錦濤のリーダーシップの下、様々な悪事を行い、現在も新たな独裁者習近平のリーダーシップの下で、より多くの悪事を重ねています。

 私の祖国東トルキスタンにおける中共の悪事は枚挙にいとまがない。1950年代や1960年代における様々な政治運動での殺戮は別として、ただ八九六四天安門事件以後だけでも、1990年4月5日、6日のバーリン郷大虐殺、1997年2月5日、6日に行ったグルジャ虐殺、2009年7月5日のウルムチ大虐殺、2014年7月28日3日連続続いたヤルカンド大虐殺。 そして、これ以外の多くの小規模な殺戮、それにまた中共の司法制度による数々の公開処刑、また外部に殆ど知られない刑務所内における拷問殺害もあります。実のところ、中共の支配の下で、東トルキスタン全体は屋根の無い巨大な刑務所になっています!

 中共は東トルキスタンにおける数え切れない虐殺の真相を隠蔽する為に、様々な罪名を創り出して来ました。以前の「ナショナリスト、修正主義者、ソ連修正主義のスパイ、外国勢力の内通者、分離独立主義者」などはもとより、9•11以降は所謂「東トルキスタンのテロ勢力」をでっちあげ、この勢力による数々の「テロ活動」大々的に宣伝し、中華人民共和国内では深刻な「ウイグル恐怖症」を創り出し、さらに国際社会に対して「中国もまたテロの犠牲者である」というような誤った印象を与えることに努めて来ました。本来中共の民族浄化政策の犠牲者であるあるはずのウイグル人は“テロ民族”のレッテルを張られ、大変な差別と虐待を受けるようになってしまっています。

 中共の天安門大虐殺とウイグル人に対する迫害や殺戮は全く同じものです。両方の対象はそれぞれ異なる民族が対象ですが、その目的は同じです。それは如何にして中共の全体主義的ファシズム支配を永続するかです。数多くの事実が一貫して証明していますが、中共の支配が一日継続すれば、ウイグル人、漢人、チベット人、モンゴル人に対する虐殺や迫害も一日継続するでしょう。

 六四大虐殺27周年にあたりまして、我々は中共の全体主義的なファシスト一党支配の打倒のために、これまで何が出来たのかをよく反省しなければならない。そのような反省に基づいて、我々は手を取り合い、それぞれの祖国の独立と自由、民主主義体制の確立の為に貢献しましょう。


トゥール・ムハメット
https://twitter.com/etman09


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