天安門事件の映画上映 民主化訴える声 NHKニュース

投稿日 :2014年5月10日

5月10日 0時44分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140510/k10014346481000.html

中国の北京で民主化を求める学生らの運動が武力で鎮圧され、大勢の死傷者が出た天安門事件から来月で25年になるのを前に、当時、運動に関わった人たちを追った映画を上映するイベントが東京都内で開かれ、中国の民主化への支援を訴える意見が相次ぎました。

このイベントは1989年の天安門事件から来月で25年になるのを前に9日夜、東京大学が開きました。
初めに中国人の映画監督、翰光さんが「天安門事件から長い年月がたっても、封じられた人たちの声を映画を通じて伝えることで中国の民主化を促していきたい」とあいさつしました。
そして、4年前に翰監督が制作した天安門事件に関わったあと、海外での亡命生活を余儀なくされながら民主化を訴え続ける人たちを追った映画が上映され、およそ100人の参加者が熱心に見入っていました。
上映のあと、翰監督や主催者は、今も中国では天安門事件の真相究明を求める集会に参加した弁護士や大学教授らを公安当局が拘束しているとして深い憂慮を示しました。
参加者からは中国の民主化への支援を訴えたり、天安門事件を一部の学生による「暴乱」としている中国政府に、事件の再評価を求めたりする意見が相次ぎました。
中国人留学生の女性は「映画で初めて知ったことが多く驚きました。中国のために何ができるのか考えていきたい」と話していました。