天安門事件 評価見直しを訴える NHKニュース

投稿日 :2014年5月10日

5月4日 17時06分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140504/k10014220311000.html

中国の北京で、民主化運動が武力で鎮圧され大勢の死傷者が出た天安門事件から来月で25年となるのを前に、香港で学生などが参加して25キロを走り、中国政府に対して、事件の評価を見直すよう訴えていました。

これは、1989年の天安門事件から来月で25年となることから、香港の市民団体が呼びかけたもので、学生などおよそ70人が参加しました。
参加者は、香港の港を出発したあと、25年前に、中国の民主化運動を支援する集会やデモ行進が行われた地元の大学や公園などを巡る25キロの道のりを4時間余りかけて走りました。
そして、ゴールの中国の政府機関の施設の前で、シュプレヒコールを上げ、中国政府に対して、事件を一部の学生による「暴乱」とした評価を見直すよう訴えていました。
参加した19歳の男子学生は、「ちょっと長かったですが、中国本土からの観光客や香港の人たちに、天安門事件を思い出してもらうために走りました」と話していました。
香港では先月、天安門事件の資料を集めた記念館が開館するなど、事件を風化させまいとする活動が相次いでいますが、中国本土では、事件に関する情報が厳しく統制され、来月の25年の節目を前に、犠牲者の遺族や民主活動家への当局の監視も強まっているものとみられます。